㊿インプラント後の上顎洞炎2024年07月02日(火)
左上奥歯に痛みがあると来院された方です。
⇩レントゲンにて調べた所、左上6番の歯の、歯根破折と根尖病巣によると思われる、上顎洞炎(副鼻腔炎)がみられます。
⇩この歯は残せないので、抜歯を行い6か月後、レントゲンにて上顎洞炎の確認をした所、改善が見らました。
⇩上顎洞炎が治癒してよくなったので、インプラント治療を行いました。
下のレントゲンは埋入直後です。
⇩インプラントオペの約2週間後に、消毒で来院された時に、鼻汁と微熱があるとの事にて、その時に撮影したCT画像です。(一般的にはこの時点で既に痛みや腫れはほぼ問題なく消失しています)
インプラントの治療後、治療が成功しても数パーセントの確立で、上顎洞炎(副鼻腔炎)になる場合があります。
その場合インプラントオペの後に再度上顎洞炎になり、1~2週間後に花づまりや、鼻水や、微熱、や頭痛などが出て調子悪くなる場合があります。
しかし、その場合、一時的なもので、約1~2ヶ月前後で治ることがほとんどです。
治りが悪い場合は抗生剤を処方させて頂き改善させることができます。
⇩1ヶ月後のCTレントゲンです。
今回は、抗生剤を2週間程服用していただき炎症は治っています。
もし、インプラント治療後、症状が出た場合は、耳鼻科などには行かず、インプラント治療を行った担当の歯科医師が、治療方法に精通しているしているので、早めにご相談することをお勧めします。(当院は定期的に順天堂大学病院などの耳鼻科の先生と症例などの勉強会を行ってます)
耳鼻科に行ってしまうと、インプラントが失敗していると言われたり、すぐにインプラントを除去しないといけないので大学病院を紹介されたりなど、間違えた診断や今後の治療方法などの説明を受けて、必要ない心配をされて、後日あわてて連絡してこられる患者様もいましたが、耳鼻科でなにも処置されることがなくても、当院の対応にて問題なく後日に完治してます。(耳鼻科でのインプラントの術後に対する知識をもう少し精通して頂けると助かるのですが。。)
個人差はありますが、基本的には当院自体のその後の対応にて、1~2ヶ月で良くなりますのでご安心ください。