さまざまなインプラント埋入治療
インプラント埋入治療は、「歯肉を切開して失った歯の本数のインプラントを顎骨に埋め込み、顎骨とインプラントが結合したら人工歯を装着する」という基本的な治療法以外にも、さまざまな治療法があります。たとえば当クリニックでは、「痛みや腫れに対する不安が大きい」という方には、歯肉の切開を行わずにインプラントを埋め込む方法で治療を行います。また、「すぐに歯の見た目を回復させたい」という方には、手術当日に仮歯を装着する方法で治療することも可能です。
そのほかにも、患者様のお口の状態やご要望に適した治療をご提供できるよう、さまざまな治療法に対応していますので、ぜひご相談ください。
格安?「10万円インプラント」とは
ワンピースインプラントは本当に安いのか?
よくある格安の10万円インプラントは、多くがワンピースインプラントによる1回法での治療です。1回法なら歯肉の切開も1回ですみ、体への負担を軽減できるため、ツーピースインプラントによる2回法の治療よりも優れていると判断しがちですが、実はそうとも限りません。1回法は患者様のお口の状態によっては治療が難しく、8~9割の方は1回法では質のよい治療を受けられないのです。
- このような方は1回法での治療は適していません
-
- ✓ 人工歯を入れたい方向と顎骨の方向が異なる方
- ✓ 顎骨がやせている方
- ✓ より見た目のいい歯になるよう治療したい方
インプラント埋入治療を希望する患者様のほとんどが上記の条件を満たしているため、多くの患者様はワンピースインプラントが不可能または不向きと診断され、最終的にはツーピースインプラントによる2回法が必要になります。
ワンピースインプラントと
ツーピースインプラントの違い
インプラントの手術には、大きく分けて1回法と2回法という二つの方法があります。違いは手術の回数です。
1回法では、ワンピースインプラントとよばれるインプラントとアバットメント(人工歯の土台なるパーツ)が一体化したインプラントを顎骨に埋め込み、アバットメントを露出させた状態で歯肉を縫合し、インプラントと顎骨の結合が確認できたら人工歯を装着します。
一方2回法では、インプラントを埋め込んで歯肉を縫合した後、インプラントと顎骨の結合が確認できたら再び歯肉を切開してアバットメントを取り付け、人工歯を装着します。2回法で使用するインプラントはインプラントとアバットメントが分かれているので、ツーピースインプラントといいます。
ワンピースインプラントによる治療は、手術が1回ですむため、体への負担が抑えられますが、人工歯を入れたい方向と顎骨の方向が異なる症例は治療できません。対してツーピースインプラントでは、アバットメントの角度を自由に変えられるため、ほとんどの症例に対応できます。また、顎骨の骨量を増やす必要がある場合は、ワンピースインプラントは感染リスクが高くなるため、使用できません。人工歯もワンピースインプラントでは見た目の美しさを追求しにくいので、見た目にこだわりたい場合もツーピースインプラントがおすすめです。
ワンピースインプラント | ツーピースインプラント | |
---|---|---|
手術回数 | 1回 | 2回 |
構造 | インプラントとアバットメントが一体化している。 | インプラントとアバットメントが分かれている。アバットメントの角度は自由に変えることができる。 |
適応症例 | 人工歯を入れる方向と顎骨の方向が同じケースに限られる。 | 幅広い症例に対応できる。顎骨の量を増やす処置も併用できる。 |
審美性 | 人工歯の形態が限られる。 | より自然で美しい人工歯の形態を追求できる。 |
方向への対応 | ||
バランス |
骨の方向にインプラントを埋入せざる得なくなるため、全体のバランスが悪くなります。見た目も不自然な歯並びや、歯と歯茎の間に隙間があきやすくなります。 |
1回法と異なり、骨の方向に関係なくインプラントをご自身の理想の位置に埋入できます。見た目も使用の感度も非常に自然な仕上がりにできます。 |
固定方法 |
セメント固定 |
スクリュー固定 |
前歯にインプラント手術を行った場合の費用比較
ワンピースインプラント | ツーピースインプラント | |
---|---|---|
治療内容 | ワンピースインプラントは、アバットメントの角度を変えられないため、連結ブリッジは使用できない。前歯4本を失っているケースでは、インプラントを4本使用して治療する必要がある。 | ツーピースインプラントは、アバットメントの角度を変更できるため、連結ブリッジを使用できる。前歯4本を失っているケースでは、2本のインプラントで治療することが可能。 |
費用 | 15万円(人工歯含む)× 4本=60万円 合計60万円 |
25万円×2本=50万円 ダミーの人工歯9万円×2本=18万円 合計68万円 |
ワンピースインプラントとツーピースインプラントで治療した場合の費用を比較すると、その差は8万円です。見た目の美しさはツーピースインプラントによる治療のほうが優れているため、「1本10万円のワンピースインプラントはお得」とはいえないのではないでしょうか。
当クリニックでは、世界的なシェアがある信頼できるメーカーのインプラントによる治療を、安価で提供しています。他医院での見積もり書をご持参いただければ、その金額よりも治療費を抑えるご提案も可能です。
なお、確定申告で医療費控除を申請すれば税金が還付されるので、さらに治療費の負担は軽減されます。
当クリニックとの治療費比較
大学病院 | 1本60万円〜150万円 (入院の場合もあり、その場合別途費用) |
※CT撮影料・診断料は別途負担※大学病院では通常ワンピースインプラントは使用しません。※通院期間6ヶ月~2年 |
一般的な歯科医院 | ツーピースインプラント:1本45~120万円 ワンピースインプラント:1本25~35万円 |
※CT撮影料・診断料は別途負担※使用するインプラントは国産の場合もあれば、海外製の場合もあります。 |
当クリニック | 1本28万円(CT無料、手術代、お薬代込み) ※セラミックの場合は32万円 |
※海外製の良質なメーカーのツーピースインプラント使用 |
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格安クリニック | 1本15~23万円(CT無料) | ※国産ワンピースインプラント使用 |
当クリニックのワンピースインプラント
当クリニックは世界シェア上位5位以内のメーカーのインプラントを使った治療を、業界最低料金でご提供しています。
他院での見積もり書をご持参して当クリニックには最後に来院してください。その見積もりより安く治療できるようにご提案します。
インプラントと
入れ歯・ブリッジの違い
歯を失った場合の治療法としては、インプラント埋入治療のほかに入れ歯やブリッジによる治療があります。これらの治療法は外科手術を必要とせず、保険が適用されるため、全身疾患などで外科手術を受けられない方や、できるだけ費用を抑えたい方に適しています。一方、インプラントによる治療は、自費診療で外科手術も必要としますが、噛み心地も見た目も天然歯に近い状態に回復できるので、食事や人とのコミュニケーションを充実させたい方におすすめです。
ここでは、インプラントと入れ歯、ブリッジのおもな違いをご紹介します。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
見た目 | 天然歯に馴染む自然な見た目にできる。 | 自費診療であれば、自然な見た目にできる。 | 保険診療の部分入れ歯は金属のバネが目立つ。 |
噛む力 | 自分の歯に近い感覚でしっかり噛める | 固定源となる両隣の歯の状態がよければ、しっかりと噛める。 | 噛む力は部分入れ歯で天然歯の30~40%、総入れ歯で天然歯の10~20%とかなり弱く、硬いものが噛みにくい。 |
ほかの歯への負担 | ほかの歯に負担をかけることはない。 | 固定源となる両隣の歯を削る必要がある。また、ブリッジを被せることで、負担をかけることになる。 | 固定源としてバネを引っかける歯に負担をかけ続けることになるので、その歯の寿命が縮みやすい。 |
味覚 | 天然歯とほぼ変わらない。 | 天然歯とほぼ変わらない。 | 味や温度を感じにくい。総入れ歯の場合はとくにその傾向が強い。 |
耐用年数 | 適切なケアを続ければ、30年以上もつことも期待できる。 | 約7~8年。削った歯が虫歯になった場合や歯肉や顎骨の状態がやせた場合は、作り直す必要がある。 | 平均約7~8年。歯肉や顎骨の状態が変化するたびに調整したり作り直したりする必要がある。 |
治療期間 | 治療法にもよるが、3ヵ月~1年ほどかかる。 | 2週間~2ヵ月ほどかかる。 | 1~3ヵ月ほどかかる。 |
治療費 | ブリッジや入れ歯より高額になる。 | 保険診療の場合は、低価格ですむ。 | 保険診療の場合は、低価格ですむ。 |
インプラントが良い理由
噛み心地や見た目のほかにも、ブリッジや入れ歯よりインプラントが優れている点があります。それは、周囲の歯に負担をかけないという点です。
ブリッジは噛み心地も見た目もインプラント埋入治療に劣りませんが、失った歯の両隣の歯はブリッジの固定源とするために削る必要があります。また、部分入れ歯は固定源となる歯にバネをかけて固定するため、その歯に負担がかかり、脆くなってしまいます。
インプラントによる治療なら、周囲の歯を固定源とする必要はなく、削ったり負担をかけたりすることはありません。さらにはインプラントを埋め込むことで適度な刺激が顎骨に伝わり、顎骨をやせにくくする効果も期待できます。このように、お口全体の健康にとってもインプラントはさまざまなメリットをもたらすのです。
近年、インプラント埋入治療を提供する歯科医院は増えているので、どこを受診したらいいのか悩む方も多いことでしょう。当クリニックでは、丁寧なカウンセリングでインプラントに関する不安や疑問にお答えし、一人ひとりに適した治療法をご提案します。まずはインプラントで治療ができるかどうかを知るためにも、ぜひ当クリニックにご相談ください。
骨再生治療
インプラント埋入治療を断られた方へ
「骨が少ない」という理由で、インプラント埋入治療を断られたことがあるという方は、ぜひ当クリニックにお越しください。骨造成術で骨を増やせるので、骨が足りない・薄いという方にも安全に配慮したインプラント手術をご提供できます。
骨が少なくても、インプラントで快適な生活を送れますので、あきらめずご相談ください。
サイナスリフト
重度の歯周病などで顎骨がやせている場合でも、骨造成術とよばれる人工骨を用いて顎骨を増やす処置を行うことで、インプラントをしっかりと固定できるようになります。
サイナスリフトは、上顎の垂直的な骨量を増やす処置で、おもに上顎の高さを広範囲で増やしたい場合に行います。処置の流れとしては、上顎の奥歯部分の歯肉を頬側から切開して骨に穴をあけ、そこから上顎の上に存在する上顎洞という骨の空洞の粘膜を剥離して押し上げ、粘膜の下にできたスペースに人工骨を詰めて骨量を増やします。
ソケットリフト
サイナスリフトは、広範囲で骨を増やすことができる処置ですが、手術範囲が広いために体への負担が大きく、細菌感染のリスクも高いので、当クリニックでは傷口が小さくすむソケットリフトで骨量を増やすようにしています。
ソケットリフトは、インプラントを埋め込む予定の部分の顎骨に垂直に穴をあけ、そこから上顎洞の粘膜を押し上げてスペースをつくり、人工骨を詰めて骨量を増やす処置です。当クリニックでは、一般的にはサイナスリフトを行うようなケースでも、ソケットリフトを効率よく行うことで、体への負担を抑えながらしっかりと骨量を増やします。
GBR法
顎骨がやせていて、インプラントを埋め込むとインプラントの一部が露出してしまうような場合に行う処置です。骨量を増やしたい部分に人工骨を詰め、メンブレンとよばれる特殊な膜で覆うことで骨の再生を促します。メンブレンを使用すると、再生スピードの速い歯肉が侵入するのを防ぎながら骨を再生させることができます。なお、骨量を増やす量が多い場合は、GBRを行った後、骨が十分につくられるまで4~6ヵ月ほど待ってからインプラントを埋め込みますが、必要な骨量がそれほど多くない場合は、インプラントを埋め込む手術と同時にGBRを行うこともあります。
OAM(大口式)インプラント手術、スプリットクレスト
骨が少ないとインプラント手術を断られたことのある患者様にも安心してインプラント埋入治療を受けていただくために、スプリットクレスト・インプラント法や、大口式インプラント法も行っています。骨の柔軟性を利用して広げていくため、インプラントを入れた後には骨が元に戻ろうとする力が働きます。骨がインプラントをしっかりと押さえ込むような状態となることから、より骨との結合が促進され治療期間の短縮につながります。
ただし、骨に何か問題がある場合は適用外になります。骨粗鬆症の方は骨を広げる際、その力に耐えられなくなることがあるため注意が必要です。
STEP.01
骨量や歯の状態を確認し、手術に必要な骨幅が3ミリ以上あることを確認します。
STEP.02
歯肉に麻酔をし、専用の器具を使用して穴をあけます。
STEP.03
だんだんと骨を広げ、インプラントが十分に入る大きさまで幅を広げていきます。
STEP.04
形成した穴にインプラントを埋め込みます。
STEP.05
骨とインプラントのすき間を骨補填材で満たして縫合し、骨の再生を待ちます。骨の再生後、二次手術・歯の装着へと進みます。
1日で歯が入る
ショートインプラント
通常のインプラントよりも幅広く短いインプラントを埋め込みます。
上顎の血管や神経、組織を傷つけず低侵襲な治療ができ、治療期間も短くなるので、
患者様の身体的・精神的負担を軽減できます。
また、良好な予後が期待できます。
ショートインプラントの使用により、骨の少なさや骨再生手術がネックとなり治療をあきらめていた方でも、インプラント埋入治療を受けられる可能性が高まります。
痛くない
痛みやはれが少ない方法で治療を行なうこと
早い
治療回数が少なく期間を短くすること
快適
治療期間中の生活を快適におくれることに配慮すること
ハイクオリテイ
完成したインプラントがきれいに長持ちすること
当クリニックが考えるインプラント4S治療コンセプト
Simple簡潔
簡単に、簡潔に
痛みや腫れをが少ない治療方法を
Small最小限
治療期間・回数をできるだけ少なく
Short短期間治療
治療期間中のクオリテイーの低下を配慮
歯がない時期を最小限にするための治療計画
Self安全
長期的に安定するインプラント
完成度を高く、安全な治療を提供
今回で最後のインプラント手術にするために
患者様が喜ぶ優しい治療を目指します
60歳を超えるような年齢になると、痛みが出るなど歯やお口の不調を訴える方が多くなります。
治療をするのであれば、悪い部分だけ治すことをくり返すのではなく、今後同じような病気を発症させないようにすることが大切です。後期になるほど治療が中途半端になってしまうことがあるので、金銭的な余裕があり、健康なうちにしっかりと治療しておくことをおすすめします。
満足に噛めないことは、認知症への第一歩となってしまいます。生涯にわたりしっかりと噛むためには、長持ちする咬合回復治療を行う必要があります。
将来をきちんと見据えたインプラント埋入治療で、歯の治療は今回を最後にしましょう!
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気などの副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなるので、1週間は控えてください。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、噛み合わせ、歯磨きの技術、メンテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・毎日の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。
・機能性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・外科手術が必要となります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・治療後、骨がしっかりと作られるまで3~6ヵ月の治癒期間が必要です。
・歯周病の方、心疾患や骨粗鬆症など内科的な疾患のある方は、骨再生治療が適さないことがあります。
・口腔内の衛生状態の悪い方、顎骨が足りない方、免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病発生リスクの高いとされる糖尿病の方、喫煙する方は、すぐに治療できないことがあります。
・日常的に服薬しているお薬などが治療に影響することがあります。
・サイナスリフト・ソケットリフトの処置にあたり、上顎洞膜が破れる可能性があります。その場合、手術後に抗生剤を服用して感染を予防し、膜が自然に治癒するまで待ちます。
・体の状態や細菌感染により、骨補填材と骨とが結合しない場合があります。この場合、原因を取り除き、ご希望があれば再治療を行います。
・骨の成長途中であるお子さま(おおよそ18歳未満の方)、妊娠中の方は治療が受けられません。